会社員、卒業してみた。

WEBメディアで働いてます。派遣社員です。好きな仕事をして幸せに、いい意味でラクに生きるためのティップスやコラム、読んだ本についてつづっています。夢はエッセイスト&コラムニスト。

心の迷いが消えたゾウの言葉。数年前のベストセラーに励まされる

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累計200万部以上のセールスを記録してるベストセラー『夢をかなえるゾウ』。

ものすっごく、今更感がありますが、なーんか調子でないなーと思っているときに読んでみたら、おもしろかった一冊。やっぱり流行っているものは流行るだけの理由があるんだなぁと思った。

 

■関西弁をしゃべり、あんみつをむさぼるゾウの神様

さえないサラリーマンの前に現れたのは、インドのゾウの神様ガネーシャ。関西弁でしゃべり、たばこを吸い、怒ったり、泣いたりとまったく神様らしからぬガネーシャが、うだつの上がらない”僕”に、成功の秘訣を教えていくというストーリー。ドラえもんのび太のような、とくに斬新な物語というわけではない。ついでに、成功の法則も新しいものというわけではない。実際に本書でガネーシャは、自分がいうことは今までたくさんの人が本に書いてきたと言っている。

それでも、手にとってよかったと思えた本なのだが、その1番の理由は、とにかくガネーシャのキャラがおもしろいところ!

成功哲学よりも、どちらかというとガネーシャが次は何をやらかすのか知りたいという思いでページをめくっていたと言っていい。

まず、ぐっときたのが、成功の秘訣を教えるにあたり"僕"から差し出されたあんみつに夢中になるシーン。

「なんやこれ、めっちゃうまいやん。めっちゃうまいやん!」

とむさぼり食う。さらには、すぐにもう1つあんみつを持ってきた"僕"に

「ええのん?」

と一言。そして、

ガネーシャは、わあっとあんみつに両手を伸ばしてすぐさま蓋を開け、スプーンを突っ込んだ。先ほどよりさらに勢いを増してあんみつを食べている。「うまぁ、うまぁ」と目を細めてあんみつを口にかきこんでいく。
またたく間に、容器は空になった。
 僕はその様子をじっと見守っていたが、ガネーシャはあんみつを食べ終わると、ふうと一つため息をつき、こう言った。
「自分、いきなりホームランやで」

(同書より引用)

このあたりから、ガネーシャの魅力に引き込まれていった、わたし。単純といわれればそれまでなのだが、ゾウの神様が関西弁であんみつをむさぼるなど、誰がわざわざ想像しようか。

また、ガネーシャは、世界中の多くの偉人を導いてきた神様でもある。マイケル・ジョーダンについても、

「そや。あの子なんやけど、一時期、急にプロ野球に転向したの覚えてへん?ワシが『やめとき』て言うたのに『同じスポーツやからイケると思いますわ』言うてな。無邪気な子やで。でもその年の結果は打率二割0分二厘や。まあ頑張った方やけど、第一線で活躍できる数字ちゃうわな。まあでも、ジョーダンくんのすごいんは、そのあとまたバスケに復帰してブルズを優勝に導いたとこなんやけど」

(同書より引用)

なんて調子。偉人たちのためになるエピソードがとっても親しみやすく紹介されているのもこの本の魅力の1つだ。

■成功へ導くガネーシャの課題

さて、「靴を磨く」「コンビニで募金する」などからはじまり、次々に成功するための課題を”僕”に出すガネーシャ。そして、反抗しながらも課題をこなす”僕”。

そして、この”僕”に出される課題が、読者への課題でもある。といっても、特別に目新しい内容ではないのだが、偉人たちのエピソードや、なぜその課題が成功につながるのか、ガネーシャのフレンドリーな関西弁でとてもわかりやすく書かれているのが特徴。偉い人が難しい言葉で語るのと違って、ガネーシャに叱咤激励されながら読んでいると、いろんなことが心にスッと入ってくる。

たくさんの課題があるので、中にはこれはすでにやっているなという課題もあり。また、すべてを同時こなすのは難しいかもしれない。

ただ、今回自分に響いたものがあったので、それを守り続けていこうと思っている。例えば、次の3つ。

人の成功をサポートする

自分の夢をかなえることが同時に人の夢をかなえることになれば、みんなが応援してくれるやろ。そういう夢思い描くためには、人の持ってる欲や人の持ってる夢に注目せなあかん。

(同書より引用)

ガネーシャ。焦っているときとはうまくいかなないときほど、自分のことばかり考えてしまうものだけどね、自分の夢が人の夢をかなえることにつながるなら、これはすごくパワーがでそうだ。

「あきらめんかったら、絶対見つかるから」

あと、心に刺さったのが「求人情報誌を見る」という課題での言葉。

自分の『これや!』て思える仕事見つけるまで、もう他のもんかなぐり捨ててでも、探し続けなあかんねん。収入が不安定とか、恋人や親が反対するとか、そんな悠長なこと言ってる場合ちゃうで。仕事まちがえたら、それこそ一生棒に振ることになるんやで」

「それが見つかるまでは、絶対探すのやめたらあかん。あきらめんかったら、絶対見つかるから」

(同書より引用)

かつては仕事に迷っていたが、やっぱり書く仕事で生きようと決心するも、今度は書きたいテーマや媒体探しでさまよっているわたし。ときに短期講座に通ってみたり、いろいろ自分なりに足を運んだり、書いたりしているのもの、どうもコレだ!というものに出会えず。ライターも進んでやる気がないし(わたしがなりたいのはエッセイストに近い)、どしようと思っていたのだが、このガネーシャの言葉に、自分は間違ってないと思えてとても励まされた。

いいんだ、すぐに見つからなくても、わたしはこのまま探し続けていていいんだと、”迷ってていいんだ”と迷いが消えた言葉だった。
あとは、シンプルに「明日の準備をする」という課題をちょっとがんばってみようと思った。いつも朝バタバタ、余裕ない気持ちで出社、結果なんとなくさえない1日みたいなパターンが多いので。反省。

ほかにももちろん、たくさんあるんだけど、心に残ったものを3つ挙げてみた。

■自分の心にささる課題からやるだけでもいいじゃないか

きっと、この本を読んだ人がそれぞれこの課題は自分に必要かも、とかこの課題ならできるかも、など、気になるガネーシャからの課題が出てくるはず。それを2、3、やってみるだけで新しい人生が始まるんじゃないかと思わせてくれる本だった。

ちなみに、最後のガネーシャの”僕”へのメッセージもすごく好きで、思わずホロリとしてしまった。気になる人はぜひ手にとって彼からのメッセージを受け取ってほしい。