会社員、卒業してみた。

WEBメディアで週4働く派遣社員。ときどきライターや二ート。好きな仕事をして幸せに、いい意味でラクに生きるためのティップスやコラム、読んだ本についてなどをつづっているものの、最近は雑記ブログ化しつつある。夢はエッセイスト&コラムニスト。

トイアンナさんの離婚ブログが教えてくれたこと

f:id:gerdamonroe:20180129185531j:plain

コラムニストのトイアンナさんが離婚しそれについて心境を綴ったブログが話題になっている。たくさんコメントがついていて、よくも悪くもこんなにもの人が注目しているのかと驚いた。

toianna.hatenablog.com

わたしは人の結婚とか離婚とか不倫とか結構どうでもいいと思っているつもりなんだが、彼女はつい最近まで「あえて別居婚してるんだけどそのおかげでラブラブ」みたいな感じでTOFUFUという連載の記事内でのろけていたので、えっ!なんで!?と素直に不思議に思って覗いてみた。

 

「離婚して、わんわん泣ける女になりたかった。」と題したブログには、旦那さんに突然離婚を切り出されたことからはじまり、驚いたもののそれを受け入れ、手をつないで離婚届けを提出しに行き、友人たちになぐさめられ、数日で立ち直ってしまった強いわたしだけど本当はそういうときにわんわん泣けるか弱い女になりたかったという内容が綴られている。

一読した感想としては、大変失礼極まりない言葉なのだが、「イタイ」の一言に尽きる。

「手を繋いで離婚届を提出しに行った」というエピソードには、思わず離婚した友達のことを思い出してしまった。今はぜんぜん元気なのだが、離婚することになったと報告してくれたときに彼女が、言った言葉は「でも仲良しなんだよ」。

ところが離婚後何年か経ち改めて本音で話してくれた離婚までのいきさつは、とてもじゃないが仲良しなどといえる内容ではなかった。なんせ「死んじゃえばいいのにって今でも思ってる」とまで告白してきたのだから。直後は傷つきたくないの一心で仲良しを繕ってみたり、自分をそう思い込ませてみたりしていたのだろう。

トイアンナさんが元旦那さんに対し、死んじゃえばいいのに、とまでは思わないにしても、手をつないで離婚届を提出しに行き、離婚後に一緒にワインを飲み、その後も仲良しだというエピソードなどを読むと、傷つきたくないがためにまだ愛があると思いたい心理や本当は離婚という現実をまだ受け入れられてないのかなという印象がある。

でも本人は元気だと語っている。ラブラブだと思っていたのに離婚を切り出され、ブログを読む限り大丈夫じゃなさそうのに大丈夫だと言っている。やっぱりイタイ人のように見える。

でも、わたしは彼女をかわいそうな人だとは思わない。友達に恵まれているからとか、まだ若いからとか、バツイチはモテるからとかそんな理由じゃなく、そんなことが理由ではなくて、ブログを読んでいたら単純に「ああ人生ってこんなもんだよなぁー」と思ったのだ。

何も悪いことをしてなくても悲しいことは突然やってくるし、ものすごく恥ずかしい勘違いをしたり、ものすごくかっこ悪いところを運悪く人に見られたり、人からイタイ思われたり言われたりする。そんな痛々しい出来事を、わたしたちはついつい隠してしまいがちなんだけど、イタイことは、人生の中で確実に何度かやってくるのだ。

それはトイアンナさんの世界の中のだけの出来事ではなくて(ただ著名人になると、不特定多数の人に知られてしまうという重荷がプラスされるけど)、わたしにだって何度もあるし(特に若い頃は)、前出のバツイチの友達だってそうだし、他にもいろいろな人のかっこわるかったり、どうしようもなく悲しいことだったり、イタイところを見たり、聞いたりしてきた。

そんな経験を一切したことがないという人はほぼいないだろうし、いたとしたらどれだけ傲慢な人間ができあがることだろう。想像するだけで恐ろしい。

別に悲しい体験やイタイ体験をこれから望んでしたいわけではないし、やりたいことがある人はやればいいし、幸せを望むのが悪いというわけではない。むしろ幸せを感じることにもやりたいことや人として成長することに対しても貪欲になっていい。それでもイタイことや悲しいことはきっとやってくる、というか、幸せを求めるからこそやってくる場合もあるかもしれない。

彼女に向けてかわいそうとか自業自得だとか応援してるとか心配してるとかいろんなコメントがあったが、どれもあまり意味がない気がした。トイアンナさんの体験してるような出来事は何もトイアンナさんの世界の中でだけ起っているわけじゃないから。

今回の彼女のブログを読んで「そもそも人間はイタくてかっこ悪いもんだ」ということがスッとわたしの胸に落ちた。と、同時に、不必要なプライドから解放されてふっと肩の力が抜けたような気がした。